2023ヴィノスやまざきのボジョレー・ヌーヴォー
「本気です!」
私達が、ヴィノスやまざきのボジョレー・ヌーヴォーを飲んで頂きたいのには理由(わけ)があります。


40年間、取り組んできたボジョレー・ヌーヴォー。
「やるなら本気で…」と、ぶどうの収穫時に現地の畑まで訪ねてぶどうの出来を確認、瓶詰前にも最後の味のチェックに行くなど、素晴らしいぶどうを造る現地の農家の方たちと、ずっと一緒に取り組んできました。

ぶどうの収穫量を増やしてしまうなどして、万が一味に納得がいかなければ仕入れない、という覚悟。初めてボジョレー・ヌーヴォーを飲まれる方が「ワインって、こんなに美味しい!」と、笑顔になって下さる為に、私達は常に本気でやってきました。

だから、今年も行って来ました。畑まで。

葡萄の粒は小さく、完熟し、素晴らしい、「過去最高の(生産者いわく!!)」のヌーヴォーをお約束します。
毎年必ず現地の畑にまで行っているから、そしてそれに応えて下さる素晴らしい生産者の方がいるから、こう言い切れるのです。


私たちのヌーヴォーは本気です。自信があります。
ヴィノスやまざきのボジョレーヌーヴォーは一味違います。是非お楽しみ下さい。
2023年ボジョレー・ヌーヴォー
商品ラインナップ
2023年南フランス・ヌーヴォー
商品ラインナップ
2023年日本ヌーヴォー
商品ラインナップ
ヌーヴォーに合うチーズ
商品ラインナップ
なぜボジョレー・ヌーヴォーを始めたのか?
40年ほど前、まだ先代・山崎巽が日本酒をやっていた頃に、
「フランスのボジョレーヌーヴォーという新酒が時差の関係で、11月第三木曜日の解禁日に、日本が一番早く飲めるらしい。初物は、おめでたいからな。うちの店でもヌーヴォーをやろう。」
という話になり、業界では、かなり早い時期にボジョレー・ヌーヴォーの扱いをスタートしました。

まだ、扱っているインポーターも少なく、扱えるヌーヴォーも限られていました。
が、その中でも美味しいと思われるボジョレー・ヌーヴォーを選び、11月の第三木曜日の解禁時間を超えた、早朝4時ごろお店に到着するトラックを、今か今かと待っていたことが良い思い出です。

その後、スーパーマーケットがお酒の免許を取り、ディスカウントストアが登場し、ボジョレー・ヌーヴォーを扱うお店が増えました。そうなってきますと、ボジョレーヌーヴォーは広まったものの、価格競争のために、収穫をあえて早くして物流費の安い飛行機を選んだりする業者も出てきました。結果、味としては「すっぱい」「薄い」という、ヌーヴォーも市場に出回ってきたのです。


ワインを愉しむ方がまだまだ少ない日本では、このボジョレー・ヌーヴォーの時に「初めてワインを飲んだ」という方々も多く、美味しいヌーヴォーに出会うと、その後ワイン好きになって頂けるのですが、美味しくないヌーヴォーにあたってしまうと、ワインそのものから離れてしまう方も見受けられます。
これは、ワイン全体の普及のためにも、「本気で」美味しいボジョレー・ヌーヴォーを探さなくては!と、ヌーヴォーの直輸入も開始いたしました。
おいしいボジョレー・ヌーヴォーと出会えた理由
最初は、現地で生産者と輸入者をつなぎワインを紹介している、いわゆる「エージェント」と呼ばれる人達が扱うヌーヴォーを販売していました。が、ワインが有名になると、一気に収穫量・生産量を増やして、当初の品質と違ってしまった・・・と、思ったものもでてきました。

本当に素晴らしいボジョレー・ヌーヴォーを造ってくれる人を探そう。
展示会やエージェントを通してではなく、地元のご紹介等で、さまざまな造り手との出会いを求め、ボジョレーを何度も、訪れました。
素晴らしいボジョレー・ワインのつくり手 ローラン・ギヨとの出会い
そんな時に出会ったのが、ボジョレーの中でも最高峰のワインを造る村の一つ、モルゴン村というところで、愚直に素晴らしいボジョレー・ワインを造っていた、ローラン・ギヨという青年。ボジョレーではヌーヴォーだけでなく、長く熟成できるワインを造っている造り手もおり、彼は、まさに、そんな生産者の一人でした。

モルゴン村の中に持っているグランクラ(グラン・クリュ、特級畑)では、高級ワインを造る時に使う、なんと樹齢100年という古木も葡萄も使って、しっりとした骨格のワインをつくっていました。
彼の「グランクラ」を飲んだ時、まさに、ブルゴーニュの高級ワイン!いや、それ以上の感動!を覚え、「この人にヌーヴォーを造ってほしい。」という、気持ちにつき動かされました。

すぐに頼んでみると、
「無理だよ。だって、うちは、地区の誰より収穫が遅い。ヌーヴォーをつくっている人達は、収穫が早いんだ。」
と。
「待ちます。解禁日に間に合わなくてもいい。ヴィノスやまざきのお客様はそれでも許して下さる、そんなお客様ばかりなんです。」
とお願いすると、それなら、と、ヌーヴォー造りを始めてくれました。

最初に出来上がったヌーヴォー、とにかく濃くて渋さもあり、プロソムリエ等から大絶賛されました。時には、デキャンタをお勧めしたりすることもある深い濃い味わいでした。
その味わいを多くのお客様が、「本当に美味しい」と喜んで下さり、翌年から、ほとんどのヌーヴォーが予約で完売になりました。

今では、ワンランク上のボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォーや、グランクラ(樹齢110年以上古木がある本当に小さな畑)の葡萄だけで造られているヌーヴォーは、ほぼ予約で完売、遅くとも解禁日の週末には売れきれてしまうくらいの人気ヌーヴォーになりました。
“頑固親父”パスカル・シャテルスとの出会い
私達は、お店が増え、「ヴィノスのボジョレー・ヌーヴォー」をご指名頂く方が増えても、生産量を増やすことには慎重です。これは、先代の山崎巽が静岡の地酒を開発した時に、磯自慢の社長が「いいか。有名になっても量を増やすな。質だけを守れ。」と言っていたと聞き、それからワインも同じ思いで取り組んでいます。

また、現地の収穫に立ち合い、「美味しくなかったら仕入れません。」と宣言している以上、万が一のことを考え、一件の取引先だけではなく、もう一軒の蔵元とお付き合いしたい、と、考えていました。いくらギヨさんの素晴らしいヌーヴォーがあるとは言え、お客様の好みの味わいには幅があります。

ボジョレーの北のほうで、ブルゴーニュに近いギヨさんとは、また別の最も南の、シャテルスというつくり手と出会うことができました。
以前ブルゴーニュの有名蔵元で醸造家をしていたヴィノスの社員と現地のお友達の紹介での出会いでした。

ボジョレーの最南端で、本当に小さな小さな蔵元ですが、フルーティで素晴らしいヌーヴォーを造っていました。
そんな匠のパスカルさんは、頑固な職人気質。
「つくりの際にこだわっていることは何ですか?」など色々質問しても、「特にない」との一辺倒の答えでした。
深く聞いてみると、色々こだわりを持っているのですが、それが彼の中では当たり前になっているから、ということに気づき、私たちは「頑固親父」と呼ぶようになりました。

そんなパスカルさんはボジョレー・ヌーヴォー・コンクールで何度も最高賞を取っているのですが、私達は、こんな生意気なことを言ってしまいました。
「もっとフルーティな味わいにできませんか?」と。
怒られると思いましたが、
「では、あんたが、全てのタンクの味をみて、自分アッサンブラージュをしなさい。」
と、考えられないような提案を頂きました。

何個かあるタンクの味はすべて違います。畑の北側で酸の強いものや、渋みのあるもの、そして、もっとも日照量にめぐまれ溢れるような果実の甘ささえ感じるようなタンク、、、全神経を集中し、ワインのブレンドをして出来たヌーヴォーの味に
「美味しい。私が造ったものより、美味しい!」
と、頑固親父からにやりと笑顔が出たのです。
それからヴィノスやまざきのブレンドを輸入していますが、昨年のボジョレー・ヌーヴォー・コンテストには、何と、私のヴィノスやまざきブレンドをコンテストに出品され、最高金賞を受賞したそうです!!
アッサンブラージュには、のちのち卸先の仲間の酒屋さんも同行するようになったのですが、飲食店卸の酒屋さんのつくるヌーヴォーはドライな味わいです。そのお店によって好みの味が違うということを感じたのも、始めての体験でした。
三つ星レストラン御用達
“自然派マダム”ドメーヌ・ディディエ
何度もボジョレーに行っていると、有名?になるのか、色々な造り手さんから連絡を頂くようになります。そのおひとりが、モルゴン村のギヨさんの近くの蔵のこのマダム。
「ジョルジュ・ブラン」など三つ星レストランに頼まれて本当に少量のヌーヴォーを造っているだけなのに、ちょっと味を身に寄ってほしい、とのご連絡をいただき、お付き合いが始まりました。

私共の扱うワインは、本当に自然な農法で造られているところが多く、酸化防止剤も自然な成分のものを、ほんの少量だけ使用することもあります。が、この蔵は、まったく防止剤を使っていませんでした。
防止剤ゼロのものは、過去何度か輸入して、途中で酸化したり味が変わってしまったりで懲りていたのですが、ここのヌーヴォーは、とにかく濃いのと、空輸してすぐに愉しむ分には、まったく味に変化もなく愉しめます。
そんな三ツ星レストラン御用達のヌーヴォーもほんの少しですが輸入していますので、お愉しみくださいね。
たかがボジョレー・ヌーヴォー されどボジョレー・ヌーヴォー
思い起こしてみると、私の人生も、ヴィノスやまざきの歩みもボジョレー・ヌーヴォーと共にあったように思います。
単なる流行りものとして輸入したのではなく、真にボジョレーワインの品質を向上したとして、2009年、ジョレーワイン委員会から、「ボジョレーの騎士」という称号を授与して頂きました。
これはもう、これまで以上に本気で取り組んでいかなくてはならないということです。

「ボジョレーの騎士」のボジョレー・ヌーヴォーのラベルに、「ボジョレーの騎士」授与式で頂いたメダルを描いているのは、その称号にふさわしいヌーヴォーであるという証。

シャテルスさんの“頑固親父”のボジョレー・ヌーヴォーのラベルに描いているのは、私と(ヴィノスやまざき)とシャテルス(つくり手)が、一緒になって造ったというイラストです。

こんな、素晴らしい生産者と出会わせて頂けたのも、味に厳しい、ヴィノスやまざきのお客様のおかげなのです。
これからも、ずっと、私達はお客様の購買代行者として、美味しさだけでなく、それ以上の感動を体験していただける、そんなボジョレーヌーヴォーをご提供していきたいと考えています。


今年も、
初めての方は、今年こそ
ヴィノスやまざきのボジョレーヌーヴォーを是非お楽しみください。
絶対に後悔はさせません。「自信あり」です。
今年も、収穫と、アッサンブラージュ二回の渡仏を経て、過去最高のヌーヴォーを
お届けいたします!


買い付け隊長
ヴィノスやまざき 3代目
種本祐子
それでも、ボジョレー・ヌーヴォーは買わない、という方へ
「南仏ヌーヴォー ラグラーヴ」
美味しいヌーヴォーを愉しみたいけれど、ワインの予算は1000円台、だから味を妥協するのは仕方ない…そんなお声を聞き、何とか、何とか、1000円台でとびきり美味しいボジョレー・ヌーヴォーをご提供したいと感じていました。

でも、美味しいボジョレーヌーヴォー×航空便で、1000円台は絶対に無理。
そんなことを悩んでいた20年前。南フランス・ラングドック地方でもヌーヴォーを造っており、収穫や解禁日もボジョレーより一か月早いということがわかりました。

が、この地域では新酒のことを「プリムール」と呼んでいて、日本ではなかなか伝わりにくい…それなら、ラングドック委員会から許可を頂いて「ラングドック・ヌーヴォー」と名付けさせて頂き、船で運ぶことで1000円台のヌーヴォーを日本の皆さまに届けることに成功したのです・・・
「私に造らせてくれ」と、名乗りをあげてくれたのが、ドメーヌ(蔵という意味)・ラグラーブ若きつくり手、オロスケットさんでした。


「ヴィノスのお客様に認めてもらうのは簡単ではないよ。」とお伝えしましたが、「本気で美味しいヌーヴォーを一緒に造るよ」と言って、取り組んでくれました。
ついに、彼は地元のヌーヴォー・コンクールでも殿堂入りして、白も赤も素晴らしいヌーヴォーを造ってくれるようになったのです。

南で日照量が多い為、果実味たっぷりのワインができるのですが、きりっとした酸を残すため、早朝時、真っ暗中で収穫するこだわりよう。今や、ラングドックワインの匠となりました!
日本のヌーヴォーも見逃せない!
国産ヌーヴォーは、ほとんどのスーパーさんなどでも売っているし、ヴィノスが扱う必要は
ないのではないか・・・と、思っていたのですが、こんな経緯があったのです。

塩原葡萄園 「ソレイユ・ヌーヴォー」
ヴィノスやまざきの、隠れた大ヒット商品に“低アルコール” “甘口” “ポリフェノールたっぷり”の「ソレイユ・キュヴェ・ユウコ」 があります。 お酒は弱く、でも、健康のために赤ワインを楽しみたい母の為に、特注で造った「ソレイユ・キュヴェ・ユウコ」 は、QVCでもロング&ベストセラーとなり、大人気の甘口ワインです。

ソレイユ派甘口派低アルコール派の方も、「ヌーヴォーが飲みたい」というお声を頂き、しかし、フランスで造ってもらっていたら新酒の季節に間に合わない・・そこでお願いしたのが、長野の葡萄園さんです。


塩原葡萄園のとれたてのコンコードを使って造られるヌーヴォーは、毎年、予約で完売。今年は、大変葡萄の出来が良く、少しだけ量を増やして頂きました。アルコールが得意でない方にもおすすめです。

神山葡萄園 「シャルドネ・ヌーヴォー」

シャルドネは世界的に人気の白ブドウ品種ですが、これをつくっているのが、なんと御殿場高原の中にある神山葡萄園。
この葡萄園を始められた方は、静岡県では有名な実業家で、地域の産業の為に貢献された方です。この方が、晩年、「ワインを造る人を応援したい。」という夢を実現すべく、山梨の親友のお嬢さんがワイン造りを始めた時に、ご一緒に素晴らしい土壌をプロの方と探したのです。
そして、ついに10年程前、素晴らしい土壌が、ご自分の住む御殿場にあることを発見し、この神山に葡萄畑を造りました。私は、その時からご一緒させて頂いており、いつか「ヴィノスの為にこの葡萄で美味しいワインを造りたい」という夢を描いていました。
そして、ついに、昨年、こちらのシャルドネで、ヨーロッパ顔負けの素晴らしいシャルドネ・ヌーヴォーを造って下さりました。
今年は、高額なフランス産の新樽で熟成までするという、もはや、日本ワインやヌーヴォーの常識を覆したヌーヴォーになりつつあります。ご期待ください!